2021年9月「日光醤油のろばたづけ」へと
屋号を変更いたしました。
「日光ろばたづけ」誕生
樋山昌一商店は明治三〇年に糀屋として創業し、
味噌・醤油醸造の道を歩んでまいりました。
その過程で見出した製法で醸した醤油は、
糖類添加に頼らずに甘味が強く香り豊か。
のちに「譜代相伝」として表舞台に立つことになります。
その話はまた後ほど。
この醤油で漬けた囲炉裏を囲んで食べるような
昔ながらの漬物を日光の名物に、との思いから
昭和45年、「日光ろばたづけ」として発売を開始致しました。
「日光醤油」
全国各地にはその土地に必ず醤油屋がありました。
しかし、時代の流れで少しずつ姿を消していく蔵。
味噌や醤油という歴史や文化は絶対に消してはならない日本の灯。
2020年は大きな転換期でもありました。
それは良い意味でも悪い意味でも。
しかしそんな中だからこそ、助け合い、知恵を出し合い、
「絆」を感じることができた年でした。
そして地元酒蔵、渡邊佐平商店の酒粕の魅力に出会い、
日光醤油「誉」の醸造を開始することに繋がりました。
造り自体がそうだったため、伝え方も手探り。
でも、知っていただくほど嬉しい声をききました。
今まであまり縁がなかった方々との交流も生まれました。
この数年の出来事を淡々と書きましたが、
私にとって実は劇的にドラマチックな日々でした。
日光醤油のろばたづけ
漬物作りは醤油造りから。
美味しい醤油を造り、おいしい漬物を漬ける。
我々は創業から120年ちょっとのまだまだ若い蔵元です。
それでも自分たちが大好きな製品とともに、
「譜代相伝」や「誉」が名実ともに
「日光醤油」として親しまれるよう、
そんな想いを込めた屋号変更を2021年9月に行いました。
日光醤油のろばたづけを、ブログともども末永くよろしくお願いします。